RACDA高岡

2023/01/28(土) LRTが走る氷見の未来をみんなで描こう

2023/01/28(土)、氷見商工会館(氷見商工会議所)にて「公共交通が街を変える LRTが走る氷見の未来をみんなで描こう」が開催され、地元氷見市の方々など27名の参加がありました。


 主催:升方さん挨拶

富山大学 都市デザイン学部 都市・交通デザイン学科 本田教授よりの講義
講演タイトル:「氷見線・城端線の現状と交通まちづくり」

・人の移動や交流を活発化させる「交通まちづくり」。自ら自分事として考えることが大切
・市民の盛り上がりがないと議会や行政の関心・ヤル気は高まらない。
・移住者が住むまちを選ぶ際には公共交通の有無は非常に大きな判断材料となっている。
といった内容をご講義いただきました。

(詳細についてお知りになられたいかたは是非の次回の本田先生の講義にご参加ください。)

消滅可能性都市896でもある氷見市ですが、
「選ばれるまち」「住み続けられるまち」「Uターンで戻ってこれるまち」
となるためには、氷見線のLRT化は非常に重要 とのお話がありました。

<<講演内容に対して主なご質問と回答>>
Q.「LRT化するとなぜ利用客が増えるのかがわからない。」
A.「車両・ダイヤを良くすると『一度乗ってみようか』と人は考えるようになる。」
 「実際に便利で快適であれば、引き続き乗ってもらえるようになっていく。」
→ 利用客が増加していく。

 ※(車両が良くなると増える)×(ダイヤの改善で少し増える) → 魅力の掛け算で利用者が増加

Q.「道路、空港、港などには税金が投入されているのに
  なぜ公共交通は民間に任せられているのか?上下を分けて考えるべきではないか。」
A.「おっしゃる通り。公共のサービスにはもっと地方行政が関わっていくべき」

Q.「氷見線、城端線の直通化が大前提ではないか。」
A.「LRT化の議論のなかでもちろん検討していかなくてはならない。」

<<このような勉強会に初めて参加された方々から一言>>
Aさん:
「愛知県在住高校生。氷見線に関心があって参加した。」
「歩いたり、自転車で氷見のまちめぐりができるようになるよう期待している。」
Bさん:
「LRT化の効果が知りたくて参加した。よくわかった。」
「が、歳を取るとクルマ運転できなくなる、という意見には疑問が残る。」
「今後10~20年で自動車の自動運転が一般的になるのではないか。」
Cさん:
「ふるさとである氷見でパン屋を開業した。」
「が、思っていたより氷見の人口減少が深刻であることに気づいた。」
「もっと氷見を魅力的にしたい。」
「当初は興味がなかったが、氷見線LRT化は人を運ぶということ。」
「氷見のまちづくりの基礎。一番大切なことだと考えるようになった。」
Dさん:
「数年前に『氷見線LRT化』を前提にしたような高圧的なアンケートをさせられた。」
「反感を持ち、『絶対ムリ、費用のムダ、反対!』とアンケートに書いた。」
「しかし新聞上でLRT化に向けた話を着々と進んでいるようで腹立しかった。」
「RACDA高岡という団体が勝手に話を進めているのかと思い、今日参加した。」
「今は、氷見線LRT化に賛成。氷見が賑わう明るい未来を感じている。」
Eさん:
「氷見市出身。今は福井県に住んでいる大学生。」
「学生時代は氷見線で高岡へ通学していた。氷見線は不便だった。今後便利になってほしい。」
「LRTは、路面電車でなくても良いことを今日知った。」
Fさん:
「どのような人が参加しているのか興味があり参加した。」
「モノや想いといった、人以外に何を運びたいかを考えることが大切ではないか。」

といった発表がありました。引き続き、4グループに分かれてワークショップ「LRTが走る氷見の未来を一緒に描こう」を行いました。

お題は3つで、
① LRT化が実現して、氷見に何ができるといい?(駅、店、サービス, etc.)
② LRT化が実現すると、市民の暮らしはどうなる?
③ こうしたい!こんな町にしたい!

参加者が各々が思い描く氷見市の未来について話し合い、理解を深め合いました。