RACDA高岡

2025/03/05(日) 「みんなで考える雨晴の未来予想図」

2025/03/05(日)、高岡市・雨晴会館にて「みんなで考える雨晴の未来予想図」を開催しました。
地元太田雨晴地区の方々、高校生、市外や県外などからも多数の参加いただきました。


 講演「氷見線の現状と交通まちづくり」本田豊教授(富山大学都市デザイン学部)


 地元からの話題提供
 「『べるもんた』に手を振りたくて移住しました。」
 高岡市地域おこし協力隊 佐藤 順さん

その後は屋外に出て、JR西日本の観光列車「べるもんた」に乗った観光客の皆さんに向けてみんなで「お手ふり」を行いました。
横断幕は今回のイベントのために作成したものです。


 「べるもんた」へのお手ふりの様子1

「お手ふり」は上り・下りの列車に向かって2回行いました。
合間には雨晴海岸にて太田雨晴観光協会 竹林昭夫氏より
昔の雨晴のお話などをお聞かせいただきました。


 「べるもんた」へのお手ふりの様子2

雨晴会館に戻ります。ちょっと寒かった。
その後は、高岡南高等学校の生徒さんより氷見線と高岡中心市街地を活性化させるための提案を発表いただきました。


 高岡南高校の学生グループによる発表1

・氷見線を便利にするための具体的な提案
・県外観光客向け「TTA計画」
 (高岡の町並みに合った高岡独自の商業施設をつくってはどうか。特産物・食べ物を観光客に向けて)
・地元向け「小腹満たし屋」
 (高岡駅前のシャッター街にもサカサカのような美味しいもの、可愛いもののお店はどうか)

といった発表内容でした。


 高岡南高校の学生グループによる発表2

そして、くるま座談義に移ります。


 くるま座談義

「氷見線沿線の高齢者は氷見線は使わない」
「買い物は氷見市の国道160号線などのロードサイド店に行く」
「氷見線の本数が増えても、氷見駅からロードサイド店へ行く方法がない」
「氷見駅周辺では買い物できないし、雨晴駅までの交通手段もない。免許返納はできない」
「太田地区の中心部に新駅ができたとしても利用者は増えないだろう」

「太田地区は魅力が多い。が、雨晴駅から国泰寺へ行けない(氷見駅からは行ける)」
「西田(サイダ)にある筍のおいしい店へも行けない」
「コミュニティバスなどで観光客が回遊できるようにできると良い」

「伏木から氷見に行くバスには観光客がたくさん利用している」
「満員で乗り切れないこともある」

「氷見線は城端線との接続が悪く、新高岡駅の北陸新幹線乗り継ぎも不便」

「雨晴では天気の良い日、月に2度ほど渋滞する」
「道の駅は地元住民にとってメリットがない。迷惑施設のようでさえある」
(他の「道の駅」のように地元に親しまれる農産物直売コーナーがないので、今は日曜日に「サンデーマルシェ」を開催している)

「雨晴の駐車場と道路の混雑を避けるためにパーク&ライドはどうか」
「伏木・勝興寺への観光客誘客ににも有効。能町駅に大きな空き地は利用できないか」

といった活発な意見交換が行われました。


個人的には、地元のかたの声を伺うことができた貴重なとても良い機会でした。

氷見線の運行本数が増えても、氷見駅・伏木駅・高岡駅周辺に買い物できる施設がないと
地元の利用客は増やせない、ということがよくわかりました。

氷見線自体を便利にするとともに沿線に施設を設置する「交通まちづくり」の考え方が大変大切である、と考えさせられました。