公共交通から描く未来のまちづくり
シームレスにつながる交通網のある、未来のまちをデザインしてみませんか。本プログラムでは、公共交通まちづくりの中心となって活躍するモビリティ人材を育成します。地域に足を運び、交流し、課題の本質を知り、アイデアを形にしていく実践型プログラムです。
RACDA高岡とは?

NPO法人RACDA高岡は、公共交通を活用しながら、人にも環境にもやさしいまちのあり方を考え、実践する市民主体の団体です。
「歩いて暮らせる健康的なまちづくり」や、「都市のコンパクト化による公共コストの削減」、「商業の活性化によるまちなかのにぎわい創出」などをテーマに、持続可能で魅力ある地域づくりを目指しています。
交通の利便性を高めるだけでなく、移動のあり方から暮らしそのものを見直し、次の世代に誇れるまちの未来を描くこと――それが私たちRACDA高岡の目指す姿です。
RACDA高岡が行う
モビリティ人材育成事業
RACDA高岡はこれまで、公共交通を軸にした持続可能なまちづくりに一貫して取り組んできました。
「歩いて暮らせるまち」「都市のコンパクト化」「地域のにぎわい創出」など、移動と暮らしの関係を深く見つめ、地元で地道に活動を重ねてきた団体だからこそ、地域の交通と暮らしの課題をリアルに理解し、現場の声をもとにした実践的な学びを提供することができます。
このモビリティ人材育成事業は、単なる交通教育ではなく、「まちづくりの担い手」を育てるプロジェクトです。
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長年にわたり公共交通と地域社会の交差点に立ち続けてきたRACDA高岡だからこそ、若い世代に地域のリアルを届け、未来に向けた一歩を共に踏み出す役割を果たせると考えています。
交通からまちを見つめる力を、次の世代へ。
それが、RACDA高岡がこの事業に取り組む理由です。
モビリティ人材とは?
モビリティ人材とは、地域における移動や交通の課題に対して、知識やスキルを活かして主体的に取り組む人のことです。
交通に関する基礎的な知識や、データを収集・分析して活用するノウハウを身につけることに加え、自治体、交通事業者、地域住民などさまざまな立場の人と協力しながら、より良い公共交通のしくみや移動の仕方を考え、地域の未来を共に築いていく役割を担います。
しかし、モビリティ人材の役割は交通にとどまりません。
公共交通を出発点としながらも、視野を広げればそれは「まちづくり」に直結しています。空き家の活用、地域資源を活かした観光振興、暮らしやすい地域のデザインなど、移動をきっかけに地域全体を考えることが、これからのまちに求められる視点です。
モビリティ人材は、交通を切り口にした“まちづくり人材”の一つと言えるのです。
そのためには、何よりも「人と人をつなぐ力」が大切です。現場で住民の声に耳を傾け、異なる立場の人々をつなぎ、対話を重ねながら課題に向き合っていく。モビリティ人材は、そうした協働の姿勢をもって、地域の今と未来に寄り添う存在です。
プログラム
1泊2日合宿研修
チームになる!
フィールドワーク
課題を深掘
課題解決提案
成果発表!
研修で得られるモビリティ人材スキル |
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対 象 |
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中学生・高校生 大学生・社会人 など |
3つのまちの交通を見つめて
高岡・射水・氷見、それぞれの今
高岡市、射水市、氷見市には、鉄道や路面電車、バスなどの公共交通が整備されています。
城端線・氷見線や万葉線、地域のコミュニティバスなど、それぞれのまちが特色ある交通ネットワークを持ち、暮らしを支える存在として運行されています。
一方で、自家用車が中心となっている地域の暮らしの中で、公共交通のあり方について考える機会はそれほど多くないかもしれません。「本当に使いやすい交通って?」「自分の通学や買い物の足として十分?」「地域の人たちはどう感じている?」こうした問いを持ちながら、まちを歩き、話を聞き、利用者としての視点で見つめることが、未来の交通を考える第一歩になります。
3つのまち、それぞれに異なる背景と暮らしがあります。
今ある公共交通をどう活かし、どう変えていけるのか。
正解のない問いを、あなた自身の目と声で探してみてください。
こんな人にオススメです
地域の魅力発信やまちづくりに興味がある中学生
- 地域のイベントや観光に興味があり、SNSで地元の写真を投稿している
- 移動手段が限られていることに不満を感じているが、交通政策に触れる機会がない
- 将来は「まちを面白くする仕事がしたい」と漠然と考えている
このプログラムに参加する理由
「まちのことをもっと知りたい」
「自分でも何か意見を出せるようになりたい」
「交通とまちづくりってどんな関係があるのか知りたい」
通学に不便を感じている高校生
- 部活動のあとにバスがなくて、いつも親に迎えを頼んでいる
- 将来は地元に残るか、都市に出るか迷っている
- 地元の暮らしは好きだけど、移動手段の少なさに疑問を感じている
このプログラムに参加する理由
「今の交通の不便さをなんとかしたい」
「自分と同じ思いの人と話してみたい」
「地元の未来を少しでもよくするきっかけを知りたい」
社会や地域の課題を学び現場で実践したい大学生
- 大学では社会学や地域政策などを専攻し学んでいる
- 地域課題や人口減少、交通政策に興味があり、卒論のテーマにも関係している
- 市民活動やボランティア経験があり、話し合いやフィールドワークが好き
このプログラムに参加する理由
「現場で学べるプログラムに参加したい」
「交通を軸にしたまちづくりに関わってみたい」
「将来の進路につながる経験を積みたい」
「移動の自由」を手にする
ために今こそ立ち上がれ!
まちづくりの課題解決には時間がかかります。公共交通からはじまる持続可能なまちづくりの第一歩を、一緒にはじめてくれる人材が今、求められています。社会の変化を見越して、地域に必要な「移動のあり方」を見直し、住みたい未来をじぶんたちで描こう。30年後、このまちを生きるのは君たちだ
日程 | 研修内容 | ||
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8月2日(土)・3日(日) | 合宿研修 | 「コーディネータースキルを学ぶ」 講師:坂本 ゆみこ氏(銀座コーチングスクール) | |
「富山県の公共交通と連動したまちづくり」 講師:中川 大氏(富山大学名誉教授) | |||
交流会 | |||
「データの活用術」 講師:冨成 敬之氏(Code for Toyama City) | |||
交流会 | |||
「エリア課題共有・チーム分け」 | |||
8月9日(土) 高岡市 |
富山県の公共交通と地域課題解決に向けたシンポジウム 「地域を豊かにするためにバスを活用しよう!」※アーカイブ視聴可 講師:加藤 博和氏(名古屋大学教授) |
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8月24日(日) 射水市 |
「城端線氷見線再構築事業について」 ※アーカイブ視聴可 講師:本田 豊氏(富山大学教授) 「万葉線の20年を振り返る」 ※アーカイブ視聴可 松原 光也氏(名古屋大学研究員) ※会場で開催される「中部地区路面電車サミット2025」の事前準備を含む企画運営が研修の一部になります(当日の参加は任意) |
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8〜12月 各市・オンライン |
フィールドワークや地域交流活動 チーム単位で課題深堀→提案書作成(合宿以降、メンターが各チームをサポートします) |
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1月 射水市 |
各グループからの報告 |
案内事項 |
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若者だから気づける課題がある
――未来の公共交通を自分ごとに
このプログラムは、未来のまちづくりを担う若者たちが、公共交通や地域課題について本気で向き合い、実践的に学ぶプログラムです。現在、公共交通について議論しているのは多くが車移動の世代ですが、実際に日常生活の中で「不便さ」を感じているのは、移動の選択肢が限られている若者自身です。例えば「帰宅時間にバスがなく部活動ができない」「テスト期間中、授業後すぐに帰りたいのに昼間は減便していて帰れない」――こうした“当事者だからこそ見える課題”を、若者自身が地域で考え、声をあげ解決のアイデアを形にしていくことが、このプログラムの目的です。
若者が感じている課題を自分ごととして見つめ、地域とつながりながら取り組むことで、地域にはこれまで見過ごされてきた視点や新しい発想が生まれ、持続可能なまちづくりの新しい土台が育まれます。
お申し込み方法
参加申し込みフォーム申込締切:2025年7月31日(木)17:00まで
公共交通まちづくり人材育成プログラム
講演会
え!?まだ車移動なの?
公共交通で移動する未来
公共交通について考える3日間
人口減少や高齢化が進み、地域の公共交通は大きな転換期を迎えています。この3日間は、各分野の専門家による講演を通じて「公共交通のいま」と「これから」を深く知り、若い世代の目線で未来のまちと暮らしを考える時間です。
交通を起点に、まちづくりのこれからを描く第一歩をここから始めませんか?
氷見市ふれあいスポーツセンター 会議室 / オンライン配信
8/2(土)14:00-16:00(受付13:30-)
モビリティ人材育成事業キックオフ講演会
富山県の公共交通と連動したまちづくり 講師:中川 大 氏
富山大学名誉教授。交通工学や都市・地域計画の分野で活躍。持続可能なまちづくりや住民参加による地域再生に精通し、多くの自治体や市民団体のアドバイザーとしても活躍。未来志向の都市・地域像を提案し続ける。理論と現場をつなぐ第一人者。
※当日はひみまつり・ブルーインパルス展示飛行のため会場周辺の混雑が予想されます。ご注意ください。詳細はRACDA 高岡 公式Webサイト特設ページをご覧ください。

ウイングウイング高岡 5階会議室 / オンライン配信
8/9(土)13:00-16:40(受付12:30-)
富山県の公共交通と地域課題解決に向けたシンポジウム
公共交通網をうまくデザインすれば、地域は楽しくなる! 講師:加藤 博和 氏
名古屋大学教授。公共交通の活用による地域活性化と脱炭素化を専門とし、現場に根ざした実践的研究や幅広い地域連携により、交通政策とまちづくりを一体的に進め、暮らしやすく持続可能な地域社会の実現に取り組む。

クロスベイ新湊 iNCホール / オンライン配信
8/24(日)13:00-16:40(受付12:30-)
中部地区路面電車サミット2025 in 射水
城端線氷見線再構築事業について 講師:本田 豊 氏
富山大学教授。城端線・氷見線の再構築を通じ、地域交通とまちづくりを融合させる専門家で、現場実践と政策提言を積み重ね、地域住民との交流も重視しながら、地域活性化に継続的に貢献する。

講演会参加方法
講演会参加申し込みフォーム主催 | NPO法人RACDA高岡 |
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事務局 | 一般社団法人Cyjo (担当:升方 080-3749-8770 / cyjo.japan@gmail.com) |
本事業は、国交省モビリティ人材育成事業に採択された、氷見×高岡×射水3市連携事業です